自分用メモ。ネタバレ含む。粗筋考察ありません。

Dasara, Shaakuntalam(2023)

2023.05.03/indoeiga/SKIPシティ

www.youtube.com

酒瓶の音が良い役割を果たしているこの切ない曲大好き。炭鉱の重機や作業用ライトの使い方が天才。

KOMATSUがインド映画でも活躍していて嬉しい。

ランがスタラムで助監督を務めたSrikanth Odelaさん初監督で、助監督が20代ばかりっていうとんでもない制作陣。若いのに〜っていうのはあまり言いたくないけどさすがにこの作品が出てくるのはすごいし映画オタクじゃなさそうなのも興味深い

Director Srikanth Odela interview about Dasara - Telugu cinema director

Dasara 

www.netflix.com


タイトルはダシェラ祭(ヒンディーでDussehra)の意。dec/dekaと同じでdusが10という意味を持っており、10日間の戦いの末にラーマがラーヴァナを倒したというラーマーヤナの話に基づく。主人公はラーマであり、しかし幼馴染の親友と彼女のため悪を倒すというのはハヌマーンっぽくもあり(ハヌマーンは素敵なファンアートで描かれていてはっとした)公開日は2023/03/30 Rama Navami (wiki)

既にネトフリで配信されていたけど映像も音も印象的だったのでスクリーンで見て良かった。こんなに荒っぽいナチュラルスターが見れるなんて! ある意味ナチュラルだけど[Natural Star]と文字が出るシーン物騒な画でシュール。メインっぽい男性が2人いるけどW主演じゃないのでまあそうなるんだろうなと思っていたけどそこに至る前提がしんどい…純粋でキレイな恋愛感情と熱く強い友情が絡み合ってとんでもなく切ない状況に。カースト・選挙・結婚、ランガスタラムと似たようなものがある。

ヒロインがやんちゃでかわいい。女性の在り方にもやもやしたけど別にマイナスにはならず割り切れるレベル。インドの結婚難しい。全体のワイルドさと細部の丁寧な作りのバランスが良かった。小道具の使い方が印象的。

敵役は気持ち悪すぎた。ちょっと度を超えていてうわあってなっちゃったよ俳優さんすごい…

アルコール依存にも絡めて全体として綺麗に纏まっていた。ミスリードの誘い方も素晴らしい。酒への警鐘はタミルっぽいかなと思ったけど悪役の動機がザ・テルグ。やりすぎバイオレンスもテルグ。

男をかっこよく撮るセンスがすごい。男から見てかっこいい男って感じなんだろうか。炭盗むバディたまらない。ルンギー使いが沢山堪能できた。KabzaaとGhostで武器鋳造してんのおもろと思ったばかりだけどこの映画でも…そしてまだ熱い鉄はルンギーで持つ。

Shaakutalam

www.simplysouth.tv


美男美女をうっとり眺めるディズニー風映画。とにかく綺麗。衣装も豪華で素晴らしかった。美麗すぎる王はモデルもやっているDev Mohanさんでテルグ映画はこれが初らしい。可愛いプリンセスが動物に囲まれお話をしてオーロラ姫だった…神話が元なのでストーリーにはケチの付けようがないけど場面の切り替えや構成が勿体なかったかも。プラカーシュラージさんが船頭という贅沢な使い方、素晴らしいソングシーンに1000点。アッル・アルジュンさんの娘アルハちゃんのデビュー。新参者ながら、好きな俳優さんの娘さんのデビュー作をスクリーンで見られたことにうるっときた。神話エピソードに言及する度にイラスト付きで分かりやすく解説が入るので初心者には勉強になりありがたい作りになっていた!教育映画みたいな感じなのかな〜

記憶を取り戻してシャクンタラーに会いに行った王が順番に全部のドアを開けていくのかわいかったな笑